アイドルBと私。

メンズ地下アイドルのリーダーB。

私には確実にフィルターがかかっていることを最初に宣言しておく。

私が推し始めた時は、彼は大学生。

今は卒業して、アイドル一本。たまに舞台にでる。

ダンスも歌も正直普通。アクロバットが少しできる。

でも、たくさん汗をかいて踊ってる姿は、見かけだけを気にして踊っているアイドルより断然素敵で、最初に推していたAはその日の気分も出ていたが、そんなことはない。

ライブ中物販、その日の気分なんてわからないくらい安定していた。

地下アイドルの中には、全通するオタクやチェキも制限まで撮るオタクを優遇してレスをあげたりいい対応をするアイドルが多いと思うが、彼は、全く年齢通う日数、枚数関係ない。

他のアイドルのところに行ってきても全く怒らない。

それが良いのか悪いのかわからないが、風俗嬢おたくや社会人おたくのようにお金が出せない学生の私にとってとてもよかった。

通わなくても良い、好きな時に来て好きな枚数撮れば良い。何連続でライブに行ったとしても、次はいつ来れそう?と聞いてくれる。

その気を使った言葉もおたくにかけられる。

そんな彼に私はAの時より、ハマっていきあんなに好きだったジャニーズもいつの間にかファンクラブを退会していた。

そして、通わなくても良いアイドルなのにどんどんハマり、飲食店のバイトを3つ掛け持ちし、ライブ以外の時間は出来る限りバイトに費やしたが、いよいよ足りなくなってきた。

職が変わった。人に言えないバイトに。

だけど全く後悔していない。抵抗も恐ろしいほどない。だが、彼はきっと偏見を持っているから、彼にバレることだけが怖い。

 

別に対応が良くなるわけではないが、毎日のように会えることがとても嬉しかった。

私はアイドルに恋心を抱いてる気がする。でも、推し被りとは仲良く出来る。何なら、他のおたくより推し被りの方が多い。推し被りの相談事も乗れる。

 

アイドルに向ける感情は難しい。

恋なのか、応援したい気持ちなのか。

応援したい気持ちってなんだろう。